2026/4/4「災害対応・土地家屋調査士にできること」定例研修会開催レポート

【活動報告】

「いざという時、土地家屋調査士にできること」
〜石川・八丈島の経験から学ぶ首都圏での災害対応〜

首都直下地震や大型台風など、いつ起きてもおかしくない災害リスクに備えるため、今回は石川県と八丈島で実際に支援活動を行った、石野芳治先生、草野ことみ先生をお招きし、現場での経験をお話しいただきました。
普段の業務ではなかなか触れることのないリアルな体験談に、参加者の皆さんは深く聞き入っている様子でした。

第1部:石川県での地震対応
 
石野芳治先生 

石野芳治先生からは、発災直後の動き方や行政・他士業との連携、そして現場で見えてきた課題など、被災地の空気が伝わってくるような臨場感あるお話を伺いました。
長い年月をかけても復興が進まない現実や、AIや全国の調査士との協力によって作業期間を短縮しようとする取り組みなど、心に残る内容が多く、参加者からは「大変参考になった」という声が相次ぎました。

中でも、「調査士は1/250ではなく1/1の図面を作っている」という言葉は、多くの方の胸に響いたようです。現場に向き合う姿勢を改めて考えさせられる一言でした。

第2部:八丈島での台風対応
 
草野ことみ先生

続く草野ことみ先生のお話では、離島ならではの災害対応の難しさや、未登記建物が抱える問題、地域に根ざした支援のあり方など、八丈島の実情が丁寧に語られました。
「普段から存在している問題が、災害時に顕在化するだけ」という言葉に深く共感したという声も多く、地域密着で活動する調査士ならではの視点に、参加者は大きくうなずいていました。

地元の人との距離が近いからこそ生まれる葛藤や、相談会で知人の被災に心を痛めた経験など、胸に迫るエピソードも印象的でした。

第3部:質疑応答と意見交換

多くの方にご参加いただきました。

事前アンケートで寄せられた質問に、講師のお二人が丁寧に答えてくださり、行政との関わり方や現場での判断、災害時に調査士が果たせる役割など、実務に直結する深い議論が交わされました。

官庁では土地家屋調査士の存在は専門家として一目置かれているとのお話に「調査士として胸を張って生きていきたい」と感じたという声もあり、参加者それぞれが自分の仕事を見つめ直す時間になったようです。

また、石野先生からは近日中に募集する「石川復興応援ワーケーション」のご招待のお話もあり、皆さん興味津々でした。詳細決まりましたら、東京青調会でも情報共有致します。

懇親会での交流

懇親会もおいしい料理とともに、大盛り上がりでした。

研修後の懇親会では、講師のお二人をはじめ、関西など遠方からの参加者、新人さんや受験生の方々も加わり、和やかな雰囲気で交流が深まりました。
人気のイタリアンレストランでの食事を楽しみながら、業務の話から日常のこと受験や開業相談まで、さまざまな会話が弾みました。

「勇気を出して参加して本当に良かった」「優しい方ばかりで安心できた」という声も多く、2次会まで続いた交流は、地域を越えたつながりを感じられる温かい時間となりました。

■ 参加者から寄せられた声

今回の研修を通じて、
「家にいては得られない情報ばかりだった」
「行政側の経験と照らし合わせても学びが多かった」
「国家資格を困っている人のために使いたいと改めて思った」
といった感想が寄せられました。


懇親会後、吉祥寺駅までの1コマ(まだまだ話したりない様子)

「災害時に調査士ができることは何か。」
その問いに向き合うきっかけとなり、参加者一人ひとりが自分の役割を考える時間になったようです。

先生方はじめ、ご参加いただいた皆様ありがとうございました。
執行部 佐口